こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
前回は、良い塩と良くない塩の違いを「自然寄り」か「精製寄り」かという観点で導入的にお伝えしました。
今回は、その違いをさらに理解するために「製法」に注目して解説していきます。
製法ごとの特徴と見極め方
1. イオン交換膜製法(精製塩寄り)
海水を電気分解し、塩化ナトリウムだけを取り出す方法。
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成分:塩化ナトリウム99%以上
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特徴:白くてサラサラ。安価で大量生産向き
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欠点:体に必要なマグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラルがほぼ除去されている
→ もっとも精製度が高く「精製塩寄り」と判断できる典型
2. 立釜製法(精製塩寄り)
高温・高圧の立型釜で一気に水分を飛ばして結晶化。
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成分:塩化ナトリウム主体
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特徴:サラサラで扱いやすい
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欠点:短時間で作るため、ミネラルは残りにくい
→ こちらも精製度が高く、自然の要素は乏しい
3. 乾燥法(やや精製寄り)
加熱乾燥させて作る方法。
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成分:NaClが中心だが、製法によっては多少のミネラルが残る
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特徴:サラサラで保存性は良い
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判別:成分表示で「塩化ナトリウム95〜99%」なら精製寄り
4. 溶解法(中間的)
岩塩や塩田でできた塩を一度水に溶かし、不純物を取り除いてから再結晶化する方法。
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特徴:きれいで均質な塩になる
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ミネラル:精製度によって残存量はまちまち
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見極め:成分表示に「海水」「再製」と記載があることが多い
5. 平釜製法(自然寄り)
海水を鉄釜や土釜でじっくりと煮詰めて作る伝統的製法。
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特徴:しっとりとして旨味が強い
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成分:マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのにがり成分を多く含む
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見極め:パッケージに「平釜」と書いてあることが多い
→ 自然寄りでおすすめしやすい塩
6. 天日塩(最も自然寄り)
太陽と風で海水を乾燥させて結晶化。
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特徴:もっとも自然に近く、海の恵みをそのまま含む
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成分:多種類のミネラルがバランス良く残る
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判別:成分表示に「天日塩」「海水100%」と表記されることが多い
→ 自然塩の中でも特に価値が高い製法
製法からの大きな見分け方まとめ
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精製寄り:イオン交換膜、立釜、乾燥 → NaClが中心でミネラル少ない
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自然寄り:平釜、天日 → 海水中のミネラルを多く含む
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中間的:溶解法 → 成分表示の数値で見極めが必要
次回予告
次回は、実際に裏の成分表示表をどう読むかを詳しく解説します。
「NaCl○%」「マグネシウム○mg」など、具体的な数値をどう見れば「良い塩かどうか」が分かるのかをお伝えしていきます。