こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
今回で質疑応答の9回目となります。
質疑応答を通して大切な健康の考え方を記しました。
Q, 1日に例えば野菜何百g取る必要があるということが言われていますがどうなんでしょうか??
A, まず、いろいろのは団体から1日に摂取した方が良い栄養素の量が提示されていますが、
前提として、その導き出された栄養素の総量というのは、
今科学的に分析出来る体にとって必要な栄養素の総量と
今分かっているその食べ物の中に含まれている栄養素の総量
を考えた上で口から食べ物が入った時に全部が体の中に吸収されたと仮定した上での数字だと考えられます。
しかし、実際に外から入ったものが全て体の中で栄養素になるとは考えられません。
その仮説のもと、仮説の通り起こるとしたら、
例えばお肉を食べたら全て筋肉になるはずです。
また、軟骨を取ったらそれが全部軟骨になるはずです。
しかし現実を見ると、
お肉をいくら食べたところで筋肉が増えるわけではありません。
また整形外科で膝の軟骨がすり減ってますと言われた方が、グルコサミンコンドロイチンを取ったところで軟骨が再生するという場合は実際ほとんどありません。
つまり大切な事は、
取った物が必ずしも体の中でその通り吸収されるわけではない
ということです。
例えば、牛や馬はお肉を食べす栄養学的にはカロリーも栄養素もほとんどない草を食べるだけであれだけ筋骨隆々に育っていきます。
人でも良く経験することではないでしょうか?
同じ家に住んでいて同じものを同じ量だけ食べている家族の中で、一人は体重が減る一方、もう一人は体重が増えていく。
また周りの友人に、あんまり食べていないのにぽっちゃりしているような方、自分でも水を飲むだけでも太ってしまうと言っているような方。
反対にいくら食べても全く太らない、体重が増えないからこそ余計に心配になりたくさん食べようとしているような方。
これらの例から分かるように決して食べたものがそのまま理論的に体の中に取り込まれるわけではありません。
だからこそ、これだけいろいろな食べ物がありますし、色々な食べ方があるわけで。
この事は、
「理論」
から考えるよりも
「現象」
から考える方がしっくりくるかと思います。
それを踏まえた上で考えると、
まずは食べたものを最大限消化吸収できる身体の土台を作ること。
そのためには、まずは今回の健康教室でお伝えしたように
いかに消化に負担をかけず老廃物を溜めないようにするかが第一歩となります。
その状態ですと、ご自分の消化機能が最大限生かされるため栄養素をしっかり吸収できる状態となります。
その上で、
「じゃあどういう食べ物を取れば良いのか?」ということを考えていくと良い体作りができてきます。
最初のステップを行わないことは、例えばスポーツで言うと
バスケットボールでフットワークもしないでシュート練習をしようとすること
野球で素振りもせずにバッターボックスに入ろうとすることやキャッチボールもせずに試合で守備につこうとするようなものです。
土台を作った上でその後の方法論が生きてきます。
伝えたい事が多くて長くなってしまいましたが、これ以降の質疑応答で更に補完するようにお伝えしたいと思います。
ちなみに、「何を食べれば良いのか?」についてはまた後日延々と記したいと思います。