こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
前回は炎症の総論についてお伝えしました。
ぼやっとして分かりづらい内容だったと思いますので、今回から一つ一つの事例を踏まえてお伝えしたいと思います。
「炎症」と言われて真っ先に思い浮かぶのは何でしょうか?
人によってまちまちですが
「膀胱炎」はパッと出てきやすいのではないでしょうか。
今回は膀胱炎を例にして説明したいと思います。
「膀胱炎」とは、膀胱に細菌(大腸菌など)が入ることによって起こる症状です。(その他の要因もありますが、今回は細菌性を前提にお伝え致します。)
下腹部に痛みが起きたり、排尿する時に痛みが起きたり、頻繁に尿意を催したり、血尿が混じるなどの症状が出ます。
これは、膀胱に菌が入ることによってその菌を倒す過程で起こるものです。
つまり菌を倒す上で必要だからこそ起こる症状です。
もしも炎症が起きなかったらどうなってしまうでしょうか。
膀胱の中は、菌が繁殖するには適切な条件(温度や湿度等の環境によって)なので菌はいくらでも増えたい放題になってしまいます。
膀胱が細菌だらけになるということは、
尿の中の老廃物がたっぷり、出しても出してもまた増える、つまり普段から清掃工場にゴミはどんどん入ってくるけれども燃やしても燃やしても更に入ってきて一向になくならない、埋め立て地にもどんどんゴミが溜まっていくようなものです。
そういう意味で、身体の組織を守ってくれるために炎症はとても大事な反応となります。
とはいえもちろん免疫力が低下している時に細菌が入ってきた場合には勝てないために、抗菌剤の処方が有効ですし、免疫力がしっかりしていれば炎症を起こして自力で治せる場合もあります。
そこはお医者さんと相談した上でまた、自分の体力・免疫力と相談した上で選択されることが良いと思います。
しばらく炎症の例を挙げてお伝えしていきたいと思います。