こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
皆さん「肩関節周囲炎」という言葉はご存知でしょうか?
中々聞き慣れない言葉だと思います。
では、「五十肩」や「四十肩」という言葉はご存知でしょうか?
これは皆さん聞き馴染みのある言葉だと思います。
周りのお知り合いでなってしまった方もいるのではないでしょうか。
実はこの五十肩や四十肩という言葉は俗称であって、正式な名前は
「肩関節周囲炎」
と言います。
正に読んで字のごとく、
「肩関節」の「周り」に「炎症」を起こす、ということです。
ということで今回の「炎症」のお題は、この「肩関節周囲炎」でお伝えいたします。
そもそもなぜ炎症が起こるかというと、
本当に繰り返しになりますが、
老廃物などがたまることで身体に有害となる物質を燃やして無くすためです。
肩関節の周りに炎症が起こるということは正に、
肩関節周りに老廃物がたくさんたまっている、
ということになります。
ではなぜ肩関節周りに老廃物がたくさん溜まるのでしょうか??
肩関節は本来たくさん動かす必要がある場所です。
また、重い腕を支えるために、日々筋肉でもって持続的に力を使っている所です。
それが、年齢と共に筋力が低下することで腕を支えるためにたくさん力を使わなければいけなくなります。
また年齢と共に腕を動かす範囲つまり可動域の広さが低下することによって、筋肉への血流が悪くなることで老廃物を日々洗い流せないような状況にもなります。
さらに、年齢が上がるとともに基礎代謝量も落ちるため、身体の各組織での老廃物代謝(腎臓や肝臓など)の機能が低下することによって、より体の中に老廃物が溜まりやすくなります。
溜まった老廃物は身体のどこかで炎症を起こしてなくさなければいけません。
それが、肩の筋肉でもって炎症を起こす方がいわゆる肩関節周囲炎、つまり五十肩や四十肩になります。
そういう意味で年齢と言うものは、
筋力の低下、
運動量の低下、
に加えて
老廃物の代謝量の低下
を招く事で四十肩・五十肩を起こしやすい要因になると言えます。
そんな中でも、特に年齢と共に老廃物のは要因となりやすいものは、
飲食物、つまり
消化力に合わない食べ物の量、
脂肪代謝機能に合わない脂質の量、
昔みたいにアルコール代謝機能が強くないにもかかわらず飲んでいるお酒の量、
に加えて
薬やサプリメントの量(年齢が上がるにつれて様々な薬例えばコレステロールを下げる薬や血糖を下げる薬など)も影響しているように感じられます。
以前と同じ運動量、同じ代謝量、同じ活動量だったら以前と同じ食べ物や飲み物、薬などの摂取量でも問題はないのですが。
そこは生理的にも環境的にも状況的にも、年々機能や活動量は低下するものが自然だと考えられますね。
その意味で四十肩や五十肩になるということは、
「今の生活のままでは老廃物を処理できませんよ~」
というとても自然な正しいサインとも言えます。
ということは、
今までの改めるべき点を改めたら今後はとても身体がいい状態になれる、
自分にあった生活の負担を教えてくれるとてもありがたいサイン
だということになります。
人生100年と言う時代の折り返し地点となる年齢でこのようなお知らせが出るのは、実はとても尊いことです。
生活を改めれば残りの半生とても充実したこととなるでしょう。
せっかく出ているサインを止める(五十肩に対して痛み止め、アイシング、五十肩体操などの対症療法)だけで日常生活を改めず、臭いものには蓋をするだけの対処では身体はもっと大きなサインで知らせてくれるようになりますよ。