こんにちは。
杉並区浜田山のなんば鍼灸院です。
日々、さまざまな症状を抱えた方が来院されます。
腰痛、肩こり、めまい、不眠、内臓の不調、慢性的な痛み——
症状は人それぞれですが、カウンセリングを重ねていく中で、多くの方に共通して感じることがあります。
それは、
症状は単なる「不具合」ではなく、その方の人生の履歴書だということです。
頑張ってきた身体を、まず尊ぶ
これまで何かを成し遂げるために、責任を背負い、無理を重ね、踏ん張ってきた人生。
「本当は疲れていたけれど、止まれなかった」
「多少の不調は後回しにして、やるべきことを優先した」
そうやって頑張れたのは、身体が“健康を前借り”してくれていたからです。
本来なら休むべきタイミングでも、身体は文句を言わず、黙って支え続けてくれた。
だからこそ、その時期に全力で走り切ることができた。
それは決して悪いことではありません。
むしろ、人生のある局面で、精一杯生き切った証だと思っています。
健康の前借りには、必ず「返す時」が来る
ただし、健康の前借りには一つだけルールがあります。
それは、いつか必ず、そのツケを返す必要があるということ。
そして多くの場合、そのサインとして身体が選ぶ表現が「症状」です。
痛みや不調は、身体からの罰でも、失敗の証でもありません。
「そろそろ立ち止まって、整える時期ですよ」という、極めて誠実なメッセージです。
症状が出た“今”が、最善のタイミング
よく患者さんから、こんな言葉を聞きます。
「もっと早く、鍼灸院に出会っていればよかった」
でも私は、こうお伝えしています。
出会わなかったからこそ、その時、全力で頑張れた。
だからこそ、今が最善のタイミングなんです。
もしあの時に身体が止まっていたら、あの仕事も、あの決断も、あの挑戦もできなかったかもしれない。
そう考えると、症状が出て「治そう」と思えた今は、人生の流れとして、とても自然で、誠実なタイミングだと感じます。
過去・現在・未来がつながると、身体は変わり始める
私はよく、こんなふうにお話しします。
- 過去の自分は、今、ツケを返してくれているあなたに感謝している。
- 未来の自分は、ツケを事前に返してくれた今のあなたに感謝している。
症状を「敵」として排除しようとするのではなく、人生の流れの中で起きた必然として受け取れるようになると、
身体の回復力は大きく変わります。
当院が大切にしていること
当院では、症状だけを見ることはありません。
その症状が現れるまでに、どんな時間を過ごし、どんな選択を重ね、どんな役割を担ってきたのか。
人生の履歴書として身体を読み解き、これからどう生きていきたいのかを共有すること。
そこに納得と安心が生まれた時、自然治癒力は最大限に発揮され始めます。
まとめ
症状は、あなたの失敗ではありません。
それは、ここまで精一杯生きてきた証。
そして今は、これからの人生を、より穏やかに、自由に生きるための大切な節目なのだと思っています。
もし今、身体がサインを出しているとしたら、それは「もう遅い」ではなく、
「ちょうどいい」という合図かもしれません。



