こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院整骨院です。
当院には、さまざまな症状の方が来院されます。
肩こり、腰痛、頭痛、めまい、不眠、消化器症状、疲れが取れない、朝がつらい。
一つだけというより、いくつかが重なっている方も少なくありません。
症状は人それぞれ違います。
でも、丁寧にお話を伺っていくと、そこに至るまでの「流れ」には驚くほど共通点があります。
多くの方が、
・頑張ることを当たり前にしてきた
・人のため、役割のために選択を重ねてきた
・自分の疲れや不調は後回しにしてきた
そうした日常を、長い時間続けてこられています。
ここでよく聞かれる疑問があります。
「原因が同じなら、なぜ症状の出方は人によって違うのですか?」
これはとても大切な視点です。
多くの方は、
原因=症状
と考えがちですが、実際にはそう単純ではありません。
例えば「食べ過ぎ」という同じ原因があったとします。
ある人はお腹が痛くなり、
ある人は背中が張り、
ある人は吐き気が出て、
ある人は下痢をし、
ある人は目立った症状は出ないけれど体重が増える。
原因は同じでも、表現の仕方はこれだけ違います。
この違いを生むのが「体質」です。
体質とは、
・どこで処理しやすいか
・どこが先に反応しやすいか
・どこに負担が溜まりやすいか
という身体のクセのようなもの。
さらにそこに、その時の余力やタイミングが加わります。
余力がある時には症状として出ずに処理できていたものが、
余力がなくなった時には、はっきりとした症状として現れる。
同じ人でも、時期によって出る症状が変わることも珍しくありません。
だから、
原因が同じでも、症状の出方は人それぞれ。
それは異常でも、失敗でもありません。
症状は、
その人の体質と状態に合わせて、
「今いちばん伝わりやすい形」で出してくれている身体の表現なのです。
当院では、症状そのものだけを追いかけることはしません。
なぜなら、症状は結果であって、原因そのものではないからです。
大切にしているのは、
・どんな選択を重ねてきたのか
・どんな役割を担ってきたのか
・どこを優先して生きてきたのか
そうした背景を、身体の反応と照らし合わせて見ていくことです。
症状が出た今は、
「間違った生き方をしてきた」というサインではありません。
むしろ、これ以上無理を続けなくて済むように、身体がブレーキをかけてくれているタイミングです。
性格を変える必要はありません。
優しさや責任感は、その人の大切な資質です。
まず整えるのは、身体の感覚です。
感覚が正常に働き始めると、
疲れに気づけるようになり、
休む・続けるの判断が自然にできるようになります。
そうすると、
自分を大切にしながら人を大切にするという選択が、
無理なくできるようになっていきます。
当院は、
症状だけを見て判断する場所ではありません。
その方の体質、選択、人生の流れを尊重しながら、
二人三脚で身体の回復力を取り戻していく場所です。
症状が違っても、
ここにたどり着く方には、確かな共通点があります。
そのことに、少しでも心当たりがあれば、
今がちょうど良いタイミングなのかもしれません。



