こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
前回の入浴についてはヒートショックプロテインについて大切な事を凝縮してお伝え致しました。
入浴(ヒートショックプロテインについて) 日常生活の養生・リズム・セルフケアについて④
今回はお風呂の温度についてお伝えします。
温度に関しては皆様興味がある方が多いようです。
お風呂の温度に関しても諸説あるのではないでしょうか。
例えば、
熱いお風呂の方が体が温まるため体に良い
とか、
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かった方がいい
とか
熱いお風呂と冷たい水に交互に入る交代浴が老廃物をなくして体に良い
とか、
風呂上りは冷水を浴びるといい
等々色々な情報があると思います。
まずは熱いお風呂に関してお伝え致します。
熱いお風呂は身体を活性化させるのに良いです。
つまり、刺激をすることによって身体を戦闘モードにするということです。
従って、
朝から気合を入れるようなとき
や
なんとなくやる気が起きないような時
に刺激を入れるのに適していると言えます。
一方、活性化させる事のデメリットとしては、
夜に熱いお風呂に入るということは、これから身体が睡眠モードになる上で反対の方向に行ってしまうため、これは効果的ではありません。
また疲れが溜まっている時に、熱いお風呂に入ると疲れを忘れるという方がいますが、これは
「疲れが取れた」
わけではなく、
脳が活性化して疲れを「感じなくなった」
つまり
「感覚が麻痺している」
と言う状態なので疲れている時も熱いお風呂はお勧めしません。
では、ぬるめのお風呂はどうでしょうか。
熱めのお風呂と反対にぬるめのお風呂というのはリラックスさせて身体を休ませる方向に働かせます。
そのため、熱めのお風呂で活性化させるのとは反対に、夜に入る場合は身体を休める方向に進めるためにぬるめのお風呂をお勧めします。
また、ぬるめだと体への負担が少ないため、ゆっくりと入ることで身体の芯まで温められるという利点があります。
その一方でデメリットとしては、
長く入ることによって体に負担だかかる
です。
例えば、芯から温まることによって汗をたくさんかくということは、
心臓がいつも以上にたくさん働く
ということにも繋がります。
他のデメリットとしては、追い炊きや差し湯などをしなければお湯の温度が下がっていくため、逆に冷える事にも繋がりかねません。
次に、熱いお湯と冷水を交互に繰り返す交代浴についてです。
これは、スポーツをされている方などは良く行っているのではないでしょうか。
しかし、実際スポーツをしていない一般的な方はあまり行っていないものかと思われます。
この入り方は、熱い温度でもって血管を一気に広げて、その後冷たい水で血管を狭くして、また熱い温度で血管を広くして、
ということを繰り返すものです。
その、広がって閉じて広がって閉じての繰り返しがポンプ作用によって身体に溜まった老廃物を無くそうという健康法になります。
イメージしてわかるように非常に血管や心臓に負担がかかります。
そのため、日頃からスポーツをしていて体力がしっかりしている方でないと危険が伴う健康法でもあります。
このブログをご覧になっている方々にはお勧めできません。
熱い・ぬるいの定義は定まっておらず、判断に困ると思います。
一つの基準としては、
体温+約2~3℃がぬるめ:体温が36℃でしたらお風呂の温度が38~39℃
体温+5~6℃が熱め:体温が36℃でしたらお風呂の温度が41~42℃
としてみると良いです。
但し、季節・気温によってもちろん左右されますので、あくまで一つの基準として頂きたいと思います。
なお、熱いお風呂を熱いと感じない方もいますが、これはこれで神経の働きが落ちているという別の問題をはらんでいます。
この事に関しては後日、神経伝達について詳しくテーマを設けてお伝えしたいと思います。