こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
前回は、自律神経から引き起こされる痛みについて書きました。
痛みを引き起こす原因は筋肉や関節だと考えられやすいですが、実は自律神経が原因となって起こる痛みは非常に多く見受けられます。
今回は、「自律神経から起こる不調」について書きたいと思います。
数ある自律神経の働きの内、一つもしくは複数の働きが低下するといわゆる不調が起きます。
実は、必要だから自律神経の働きを低下させている事が多いです。
自律神経の働きを何個か挙げてみましょう。
・食べ物を消化する
・栄養を吸収する
・水分を代謝する
・老廃物を処理する
・アルコールを代謝する
・ウイルスや細菌を倒す
例えば、風邪を引いた時を考えてみましょう。
身体は、ウイルスや細菌を倒す事に必死になります。熱も上がります。
風邪を引いた時は、食欲が落ちます、お酒なんか飲みたくなくなります。
これらは、必要な自律神経の働きをフルに使うために、他の自律神経の働きを下げる事によって起こる現象です。
自律神経は、優先順位を決めてその時一番働かせなければならない機能を全力で使ってくれます。
その際、他の機能を一時的に下げたり、一時的にお休みさせます。
全ての機能を全力で使う事は、身体にとってダメージが大きいため、自律神経が常にコントロールしてくれています。
つまり、機能が下がるのは、身体を守るために必要だから起こる現象なのです。
イメージし辛いかもしれないので、色々と例を挙げたいと思います。
あ、そういえば!と思われるのがあるかもしれません。
・台風が近づくと・・・
気圧が下がり・・・
気圧に対応する自律神経が働き過ぎて・・・
消化の機能が下がります(食欲がなくなる、食べるとだるくなる)
・食べ過ぎると・・・
消化機能に全力を尽くして・・・
・腸の機能が下がる(便秘や下痢)
・活動する機能が下がる(眠くなる)←給食後の授業で眠くなるのはこれです
・妊娠すると・・・
ホルモンの調節機能や胎児に栄養を与える機能を使い過ぎて・・・
消化の機能が下がったり(つわり症状)、活動する機能が下がります(いつもよりも眠くなる、だるくなる)
・甘い物を食べ過ぎると・・・
靭帯や骨の支える機能が下がる(捻挫、骨折や脱臼する、ぎっくり腰を起こす)
挙げるときりがありませんが、上記のような例があります。
自律神経の機能が下がる=ストレスだけが原因
とばかり思われがちですが、決してそのようなことはありません。
確かに、ストレスによって自律神経の機能は全て下がります。
そういう意味では、ストレスと自律神経の機能は密接に関係しています。
しかし、自分の体質に合わない生活を行うことで機能を使い過ぎて、結果的に他の機能が下がっている事も非常に多くあります。
自分の体質を知り、自分の体質に合った日常生活を行えば、不調になる事はほとんどなくなります。
以上、自律神経と不調に関して記しました。
自律神経とストレスについて、もう少し詳しく書きたいと思います。
院長 南波