こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
先日美味しいりんごを頂きました。
りんごをむいた後一定期間放置しておくと茶色に変色するという経験はされたことがあるでしょうか?
長い期間皮をむかずに置いておいても中が変色することがないですよね。
それが皮をむいただけで、あれだけ短い時間で変色する。これはすごいことだと思いませんか?
あれだけ薄い皮1枚でもって外界から身(実)を守っている。ということはあの皮がものすごい防御力を誇っていると言えます。
亀の甲羅もびっくりの防御力ではないでしょうか。
これは「皮」と言う点では人間の皮膚も同じだと考えられます。
皮膚があることによって身が守られる、つまり身体の中に外界からの有害物質、例えばウィルスや細菌、化学物質、ちりやほこりなどなどから身を守っているということでもあります。
有害物質以外にも外の環境、例えば気圧や湿気、温度差.紫外線やその他の自然の物質・環境因子にも対応しています。
皮膚があるからこそ様々な物質が身体の中に入らなくても済んでいるようなものです。
つまり皮膚がしっかりとした防御機能を発揮できていれば、身体の中に何かが入ってくる経路としては数が限られてきます。
イメージができると思いますが目、鼻、口、耳、尿道、肛門などになります。
そしてまたイメージできると思いますが、これらの部位から悪いものが入ってくると真っ先にて炎症を起こして処理をしてくれます。
ざっと挙げても
結膜炎
鼻炎
咽頭炎
外耳炎・中耳炎
膀胱炎
などは思いつくのではないでしょうか。
もしも、皮膚がなかったら皮膚の下すぐ下の組織でいつもこのように炎症が起きていることが考えられます。
りんごの様に茶色くなる、つまり「腐る」状態に近づいていくと行く事です。
しかも、思っているよりもずっと早く、普段からは考えられない位早くです。
りんごは、虫に皮をかじられて中に侵入することもあります。
その場合は局所的に腐りますね。
人間の場合は、虫(局所からウイルスや細菌が侵入)が入ってきてももちろん免疫細胞がありますので問題なく鎮静する事が大半です。
こう考えると皮膚の防御力はすごいものだと感じませんか。
私はりんごとみるといつもこのようなことを頭に浮かべ、皮膚のありがたみを感じるとともにこれからも大切にしようと改めて思います。
そして皮膚をなでることで、より良い働きをしてもらうようにしています。乾布摩擦のようなものです。
皮膚には今日記した以外にもものすごくたくさん機能があります。
以前も記したと思いますが、また後日改めて詳しくお伝えしようと思います。