
こんにちは、杉並区浜田山のビファイン鍼灸ラボ浜田山、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
気温の変動がかなり大きいですね。
風邪を引きやすい環境です、気を引き締めて乗り越えましょうね!
今日は、風邪を引いた際の食事についてお伝えしたいと思います。
「風邪を引いたんだから栄養をたくさん取らないと!!
なぜなら、栄養を取れば免疫力が上がるから!!」
なんて思ってはいませんか?
実は、そんなに単純なものではないんです・・・。
身体には様々な機能があって、使える機能は有限です、限りがあります。
詳しくは以前に書きました「自律神経の機能低下について ~機能が下がるのは必要だから?~」
https://hamadayama89.jp/blog/ziritushinkeinokinouteikanituite/
をご覧ください。
風邪を引いて免疫力をフルに使いたいとき、他の機能を下げます。
活動力が低下する・活動したくなくなるのは、免疫力に最大限力を使うためなのです。
ここで【栄養をたくさん取るために】と言って消化に負担をかけたらどうなるでしょうか?
使える機能は有限ですので、
①免疫力を下げて消化に力を回す
もしくは
②免疫力はそのまま維持するために消化の力を下げる
もしくは
③免疫力も消化力もどっちとも中途半端にしか使えない
ことになります。
①,②,③どの状態になるかは、自律神経が優先順位を決めて勝手に最適な状況を選択してくれます。これがいわゆる「体質」と言います。
東洋医学では、
【風邪を引いた時は消化の機能を極力使わない方が良い】
と考えます。
消化に使うエネルギーは様々な機能の内でもとても大きいです。
そして、自律神経の優先順位が高いので、真っ先に消化にエネルギーを使います。(消化しなければ胃に停滞して腐ってしまうので)
結果的に免疫力が下がる事に繋がり、風邪からの回復が遅くなります。
動物を見てみると、調子が悪い時は食事を取っていませんよね。
赤ちゃんや子供も風邪・不調の時は食欲を落としますよね。
これらは本能的で極めて正しい反応です。
せっかく良い物(栄養のある食事)を食べるのなら、調子が良い時においしく食べましょうね!
ちなみに、「風邪が治った直後に栄養を取る!」というのもまた危険がはらんでいます。
この事はまた次回お伝え致します。