火事と火災探知機と消防車 ~健康例え話~

こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。

数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!

先日消防車がサイレンを鳴らしながら通っていました。

つまり、火事があったようです。

火事といえば、私はよく身体のことに関して火事に例えてお話をさせていただきます。

例えば、
症状や病気は火事だとして、
病状か深ければ深いほど火の勢いは強いとします。
そして、
火災報知器は感覚神経
つまり痛みやしびれ、冷えやほてりなどを伝えてくれるセンサーとします。
大切な火を消す機能、例えば消防車やスプリンクラーなどは回復力や免疫力だとします。

火事の大きさは、外から見ると皆さんイメージができると思います。
建物全体が燃えていて大変だ
とか、
〇〇号室だけ燃えている
など。

しかし、客観的に外から見たら大火事でも、
建物の中にいる人から見るとなかなかその現状が分からないものです。
ちょっと煙たいかな
とか
何か焦げた匂いがするぞ
と中の人が思ってる時点で外から見るとすでに大火事である

というのはテレビドラマやアニメで見たことはあるのではないでしょうか。

このようなことが、身体に起こる症状でも良くみ受けられることです。

これがまたややこしいことで、

本人は病気や症状にも自覚はなくても、

どんどんどんどん身体は蝕まれていって検査を受けた時にはかなり病態が進んでいる

という一例です。

「肝臓は沈黙の臓器だから、症状が出た時にはかなり進んでいる」ということは聞いたことがあるとは思いますし、他の内臓・組織でも身近な方の体験を聞いたことがあるのではないでしょうか。

なぜこのような状態になるかというと、

センサーである火災報知器の感度が悪くなっている事が要因です。

少しでも煙を感じた時点で火事の前兆を見とらえて教えてくれれば、そこまで大きな問題には発展しません。

しかし感度が鈍ることによって、ちょっとしたサインは全て見逃してしまい、本当に大変になった時点で建物の中にいる本人が大火事だったとようやく気付くのです。

ではどのようにすれば、そのセンサーが鈍らずに済むのでしょうか?
まずは鈍ってしまった場合には、真っ先に治療が必要となります。

火災報知機でも同じように故障してしまったものは修理が必要です。壊れてしまったものは、自然経過で直るものではありません。

機械と違って人間には自然治癒力がありますので、もちろん自然の経過で治せないこともありませんが・・・、その時の感覚が鈍るまでには非常に長い時間がかかって起こった状態なのでまずは治療が必要となります。(感覚が鈍くなる前までは、ちゃんとした感覚をみなさまお持ちです。肩こりや腰痛や疲れとして早めにサインを出しています。しかし、そのサインを無視して無理をしているとどんどん感覚が鈍ってしまうのです。)

ここで一つ注意点があります。

火災報知機を修理するということは感度が良くなるということでもあります。
火事はもちろんすぐには消し止められなくても、案外センサーの方はすぐに感度が良くなるものです。

つまり大火事のまま、「今は火事だ!」ということが分かるようになりますので、必然的に大きな音を自覚するようになります。

これは身体の治療で言うと、

火事つまり「病状・身体の悪さ・疲労の蓄積具合」と言うものが変わっていないけれど、その状態をきちんと感じる神経は過敏になる

ということです。

つまり、今が危険な状態だということを認識しやすくなりますので、一時的に症状が強くなったように感じます。

このような経験をされた方は多いのではないでしょうか。

一時的に普段感じている痛みがより強くなる、

体が一日中だるくなる、

ひたすら眠気に襲われ、場合によっては普段寝たことがないくらいの時間寝てしまう

というような反応が起こります。
場合によってはこの状態を治療したことによって悪化したと思われるかもしれません。

しかし、考えてみましょう。

大火事で火災報知機が鳴ってうるさいというのはむしろ自然な状態ではないでしょうか。

また、この正しいサインが出ることによって

近隣の住民が気付いて連絡を取る

非難する

消防車が駆けつける

などの正しい行動がとれるのではないでしょうか。

人の身体も一緒で、身体にまずいことが起きてる事によって症状が起こるから、回復させるためにだるくなる、眠くなるなどの状態になります。

免疫力を高めなければならない

傷ついた細胞を修復させなければならない

疲労を回復させる

などの正しい反応です。
また、眠くなる・だるくなることによって、

普段よりも休む時間や夜の睡眠時間が上がり、更に回復力が高まることにつながります。

結果的に病気から遠ざかることにも繋がりますし、

何よりも日々高いパフォーマンスで楽しく過ごすことが出来ます。

火を消すためにもそこに力を集中しなければなりません。

疲れていて消防隊員がもう動けないのでは、良い仕事をすることは叶いません。

その意味でセンサーを常に良い状態に保つとともに、

消火活動もいつでもハツラツ、ゴーサインが出せる環境を作っていくことも重要です。

今回は火事とセンサーと消火活動を通して身体についての考え方を記しました。

身体をイメージする一助になりましたら幸いです。

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