こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
前回は合計睡眠時間についてお伝えいたしました。
理想的な睡眠時間は諸説ありますが、まずは不調が改善していない場合には、睡眠時間を増やすようにしてみましょう
と言うのがそのような場合の適切な考え方となります。
今回は睡眠の時間帯についてお伝えいたします。
睡眠時間と言うと合計の睡眠時間について言及されることはよくあります。
もちろん合計睡眠時間も大切ではありますが、それ以上に「睡眠の時間帯」が大切と考えております。
例えば皆さん、
同じ10時間寝るにしても
夜21時から朝7時まで寝る10時間
と
朝6時から午後4時まで寝る10時間
とでは・・・
どちらの方が体が回復すると思われますか?
ついつい朝まで飲み食い、その後にカラオケ、
などの経験がおありの方は、
その回復具合の差をよく実感できているのではないでしょうか。
それだけ時間帯による回復具合・睡眠の質の差は歴然ということになります。
これは「1日の身体のリズム」と言うものがあるために起こるものです。
東洋医学の一番大切な時間に対する考え方ではありますが、
1日のリズムがある
1ヶ月のリズムがある
1年のリズムがる
など時間にはそれぞれ働きに応じたリズムがあります。
例えば植物では、朝陽が昇ると共に芽を出し、伸びていきます。
昼間太陽が一番高い時に最も開き、
日が沈むとともにどんどん芽を閉じ、
次の日に向けて力を蓄える時期となります。
1年というリズムでも、
春に芽が出て、
夏にぐんぐん伸びていき、
秋には実を作り、
冬は次の季節に向けて力を蓄えるように地中に潜みます。
これは人も一緒で、
朝目覚めたら活動する方向に徐々に働いていき、
太陽が高くなるとともに活動力が増えていき、
日が沈んでいくにつれて休む方向に働き、
夜は寝る、
というリズムを刻みます。
つまりこれが自然のリズムであり、
このリズムに合わせた生活をすることが身体にとってその時間その時間の効率が良い働きをできることとなります。
つまり朝は動き始め、
少しずつ活動をするという時間帯になります。
昼は活発に動くという時間になります。
夕方以降は活動量を低下させ、落ち着いていく時間帯となります。
夜は活動を休止し、次の日に向けて力を蓄える時間帯になります。
ちなみにこの場合の「夜」と言うのは21時以降のことを表します。
本来21時以降は自然のリズムで言うと、
活動を完全に休止し、
身体を休める時間帯ということになります。
逆に、
この時間帯から盛り上がってきて、
食事や飲み会もしくはゲームなど身体を活性化する方向に使う方も結構いるのではないでしょうか。
それで身体に不調がない場合はもちろんそのままの生活をしていて構わないわけですが、
もしもそれで不調が常にある場合は、
もしかしたら時間帯・リズムに何かしら問題があるかもしれません。
そしてここでいう「朝」というのは6時以降のことを表します。
つまり6時から徐々に活動量を増やしていくとなると5時頃に目覚めて少しずつ動きをつけていくと良いということになります。
早朝からウォーキングをされている方はなんとなく「健康」というイメージを皆さんもたれていないでしょうか。
また早寝早起きは三文の得と言う言葉があるようにこのくらいの時間帯で生活をしていると健康だというイメージが昔からあるのではないでしょうか。
まとめると、
夜は21時には布団に入り22時には就寝する
朝は5時には起き、6時から活性化していく
というのが理想的なリズムとなります。
そのことから考えると
夜22時から朝4時の間は完全休養を行うのが理想です。
これもまた前回のブログでお伝えした通りではありますが、
仕事の時間的に・・・
子どもの部活やお弁当作りで・・・
ペットの生活リズムによって・・・
などの理由でなかなかこの時間帯に睡眠を取れない方ももちろん多くいらっしゃると思います。
それで不調がなければ問題はないのですが、
不調がある場合は何かしらリズムを整えるか、
リズムがどうしても整えられない場合は他の方法論で回復力を高めるか、
何かしら今までとは違ったことを行う必要が必ずあります。
睡眠の合計時間も時間帯もなかなか変えられないという方は、
今後のブログでもって睡眠の質をいかに高めるかというヒントをお伝えできましたら幸いです。
また、睡眠以外で回復力を阻害する要因をお持ちの方ももちろんいらっしゃいますので、
そのような場合は一度ご相談いただきたいと思います。
必ずお力になれますよ。
前回、今回と「睡眠時間について」と「睡眠の時間帯」についてお伝えいたしました。
睡眠における最も重要な2つのテーマでした。
次回は、「季節と睡眠時間」についてお伝えいたします。