睡眠(総論1「回復」と「回復力」) 日常生活の養生・リズム・セルフケアについて⑨

こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。

数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!

今回から睡眠に関してお伝えいたします。

みなさん睡眠と聞いて、大切な要素は何だと考えますか?

おそらく真っ先に出てくるのは

「睡眠時間」

そして次には

「枕」

という具合ではないでしょうか?

当院で考える大切な要素としては

・合計睡眠時間

・季節に合わせた睡眠時間

・睡眠の時間帯

・寝室の環境

・寝るときの環境(五感を休める)

・寝るときの姿勢

・寝るときの服装

・寝る前の行動

と考えています。

これから一つ一つ詳しく解説させていただきます。

各論的な方法論を記す前に、大切な事をまず初めに二つお伝え致します。

一つは、体力は「睡眠によってのみ回復する」

二つ目は、「寝だめの概念について」

まずは睡眠と体力回復についてお伝えします。

皆様良く、

「様々な方法で体力が回復する」と思われています。

体力とはここでの定義では、

「1日のうちどれくらい活動できるかの容量」

とさせていただきます。

ここでよく思われる体力回復のプロセスとしては、

・温泉に入ったら体力が回復するだろう

・美味しいものを食べたら体力が回復するだろう

・栄養ドリンクを飲んだら体力が回復するだろう

・はり・お灸・マッサージなどを受けたら体力が回復するだろう

と思われる方が結構いらっしゃいます。

しかし結論から言うとこれらはすべて

体力を回復させることにはつながりません。

むしろ一時的に体力を低下させる行為に他なりません。

全ては体力の「回復」と「回復力」を混同していることから起こるものです。

例えば、

「回復」と言うのは、

寝ることによって1日の使用できる活動量が増えるという状態・行為

を表します。

「回復力」とは、

睡眠を取った際に単位時間あたりにどれだけ回復するかのいわゆる指標

考えられます。

温泉を例にとると「回復」という点では、体力は低下します。

運動をした時と同じで、

・温泉に入る事によって血流は良くなりますし、

・心臓はいつも以上に働きますし、

・汗はかきますし...

ということを考えると当然体力は一時的に低下します。

しかし「回復力」という点に関してみると血流は良くなりますし代謝もよくなります。

つまり体の疲労物質老廃物は早く無くせる土台が整います。

このような状態で睡眠を取ることで、同じ時間寝るにしても温泉に入った方が身体は回復はできるでしょう。

このような点からいわゆる「健康法」と言うものは、

「回復」させる方法論

ではなく、

「回復力」を高める

という方法論だと言えます。

なので、健康法行ったからその日は睡眠時間を短くしていいというものではなく、

健康法を行ったが故に一時的に体力は低下しているし、回復力は上がっているので

「いつも以上に睡眠時間を多くして体力の回復に努めようかな」くらいに思われるといいです。

長くなってしまうので、「寝だめ」については次回お伝え致します。

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