こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
数あるブログの中から、本ブログを読んで頂き感謝致します!
今まで様々な角度から睡眠の質に関してお伝えいたしました。
今までブログで連載してきた内容に関して、
「いや~、特に問題ないなぁ。でも睡眠の質が良くないなぁ・・・。」
という方も中にはいらっしゃいます。
そのような場合は、日中の感情が大きく影響している場合がよくあります。
鍼灸院に来られる方には結構多くいます。
夜に歯ぎしりや食いしばり、睡眠時無呼吸症候群などがある方は特に当てはまります。
落ち込む、恐れる、不安になる、イライラするなど、
ネガティブな感情をある一定以上受けると、
やり場のない感情をどこかで発散しなければなりません。
日中に受けた感情ストレスを寝る前までにうまく発散できていれば問題はありませんが、
発散することなく眠りについてしまうとそのしわ寄せが
睡眠のリズムを作れないことにより
・寝つきが悪い
・途中で目が覚めてしまう
・悪夢を見る
・歯ぎしりをする
・くいしばりが起こる
・睡眠時に呼吸が止まる
などの症状として現れます。
そう考えると、寝られないときに、
その寝られない時に対処をするというよりは、
日々睡眠に入る前までに対処しておくという事が大切になってきます。
毎日毎日感情ストレスを発散せずに溜め込み、
リズムがうまく定まらない状態でいると、
それこそ日々不調も起きますし、
外で起こる現象に対してより感情ストレスを感じるようになります。
つまり悪循環を起こし日々不調が広がっていくことにつながります。
従って、このような原因の場合は、
・寝る時になって寝られないからその時に何かをする
・寝ている途中で起きてしまったのでその時に何かをする
と言う方法論は効果は難しく、
大切なことは、
日中に受けた感情のストレスを如何に寝る前までに発散しておくか
ということです。
ストレスの解消方法・発散方法に関して詳しくお伝えすると膨大な量になりますので、
それはまた別の機会に連載したいと思います。
今回は簡単な方法のみ伝えて致します。
まずはお手軽な対処法としては、
五感を刺激するということです。
五感については以前のブログでもお伝えしたとおり
睡眠(五感の休養について1) 日常生活の養生・リズム・セルフケアについて15
視覚
聴覚
嗅覚
味覚
触覚
のことです。
それぞれの感覚に「心地良い」と思える刺激を行うことで、ストレス解消法を促してくれます。
五感のうちどの感覚に刺激を与えると特に良い影響が起こるかは人それぞれです。
例えば視覚でいうと、
芸術品を見たり、綺麗な景色を見たり、好みの色合いの花・絵を見たり、自然なもの例えば花や森林、富士山を見ることによって心が安らぐ方もいます。
聴覚でいうと、
好きな音楽、人によってはクラシックですし、人によってはJ-POP、ジャズという方もいますし、鳥のさえずり、風が吹いて風鈴が鳴る音、鈴や鐘の音を聞くと心が和む方もいます。
嗅覚で言うと、
アロマで好きな香りであったり、好きな花の香り、ラーメン屋さんの香り、お気に入りのワインの香りなどその方その方にあったお気に入りの香りがあるでしょう。
味覚で言うと、
好きな食事を食べる等です。
触覚で言うと、
マッサージや乾布摩擦をするなどです。
その刺激を行って
「心地良い」
と思えるならばその刺激を積極的に行うと良いです。
そしてその刺激が見つかったならば、
感情ストレスを感じた時だけではなく、
日頃から刺激をしておくと良いです。
日々自分にとって心地良い刺激を行うことで、
神経の流れが良くなって感情ストレスへの抵抗力が増していきます。
ただし気をつけていただきたいことがあります。
それは、
「心地良い」と「中毒」とは違う
と言うことです。
例えば、甘いものを食べていて、
「いくら食べても食べ足りない」
「もっと欲しい」
「食べれば食べるほどなんとなく幸せ」
と言うことがあったら、
これはいき過ぎて中毒になっている状態です。
何事も、過ぎたるは及ばざるが如しです。
もう一つの例えで言えば、
お酒は少量だったら程良く気分も上がりストレス緩和になりますが、
飲めば飲むほど心地良くなるとしたら、
それは一時的なものであり、
その後の結末は経験したことがある方には良くご理解頂けると思います。
今回は睡眠の質を上げるために日頃から出来るストレス緩和方法をお伝えしました。
決して難しいことをしようとせず、日々簡単にできるものをできるときにやると言うのが結果につながりやすいです。
睡眠ついて長々と記してきました。
睡眠と健康は切っても切れない関係なので、
出来る範囲から実践して頂きたいと思います。