こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院・整骨院、院長の南波です。
「頭寒足熱」(ずかんそくねつ)の5回目です。
前回は、頭がのぼせる外的な要因についてお伝え致しました。
・冬に厚着をして、暖房ガンガンの部屋にいる
・温泉に入って、熱さを我慢して浸かっている
・イライラする事があって、怒り心頭・頭に血が上る
等がありましたね。
今回は、頭がのぼせる「内的」な要因についてお伝え致します。
一般的に、外的な要因はとてもイメージし易いかと思います。
内的な要因て何???という方が多いのではないでしょうか。
身体に色々とアンバランスが起こる事によって、頭に余分に血液が行って温められてしまうことがあります。
このアンバランスを生み出しているのが内的な要因です。
良くある状態は、足が冷えている時です。
自然界の状態として、温かい物は上に上がり、冷たい物は下に下がる、という法則があります。
例えば、
・冬暖房を入れると部屋の上の方だけ温かい
・夏にエアコンを入れると足元だけ冷える(最近のエアコンは性能が良いのでそうでもないかもしれません)
・お風呂を焚いたら、上だけ温かくて、入ってみたら下が冷たい(昔のお風呂ですが)
等です。
このように、熱は上がり、冷えは下がります。
足が冷えれば冷えるほど、熱は上に上に頭に行きます。
他にもよくある状態は、手足の血流が悪くなっている時です。
手足に行くべき血液が、行き場がなくなった時に頭の方に行くので、のぼせの状態になります。
例えば、
・長時間水遊びをして、手足の血流が悪くなる
・手足の筋肉が弱い上に動かさない
・緊張する場面が続いて手足に力が入りっぱなしになる
等です。
身体の中の血液量は一定ですので、どこかが少なくなったらどこかにいくしかありません。
以上、5回にわたって頭寒足熱(ずかんそくねつ)について記しました。
自分の機能を最大限発揮して不調のない生活を送るには、頭寒足熱がとても大事です。
夏は、特に足元を冷やし易い時期ですので注意が必要です。
頭寒足熱を作るためには、日常生活を気を付けるのはもちろんですが、中々うまくいかない方を多くいらっしゃいます。
そのような時は、鍼灸施術がとても有効です。
身体の機能を上げて、血流のアンバランスを整える事により、自分自身の力で自然と頭寒足熱の状態を作れるようになります。